峩々温泉(ががおんせん)
【旅館の特徴】
✓開湯150年、源泉かけ流しの温泉
✓日本三大胃腸病の名湯といわれている
✓飲泉ができる
✓いろいろな形の椅子があるラウンジでは、好みの椅子でくつろげる
✓チェックアウトが10:30なので朝もゆっくりできる
【こんな方におすすめ】
✓胃腸に効く温泉に入りたい方
✓飲泉がしたい方
✓静かにゆっくり過ごしたい方
✓熱い温泉が好きな方
【温泉情報】
この会員宿
∟日本秘湯を守る会
泉質
∟ナトリウム・カルシウム炭酸水素塩・硫酸塩泉
利用形態
∟源泉かけ流し
営業期間
∟通年
標準宿泊価格
∟16,500円~28,000円
チェックイン/アウト
∟10:30/15:00
駐車場
∟有
旅館の住所
∟〒989-0901
宮城県柴田郡川崎町大字前川峩々1
【記念すべきスタンプ帳2冊目!最初のお宿】
前日、青根温泉 不忘閣に宿泊した私たちは、周辺観光をしてから峩々温泉に向かいました。今回で秘湯を守る会スタンプ帳2冊目がスタート!!
【落ち着くラウンジでチェックイン】
ラウンジで、好きな椅子に座ってお着き菓子を出してもらい、ここでチェックイン手続き。ラウンジには様々な形、デザインの椅子や、小上がりのお座敷、ハンモックがあるので、自分のお気に入りスポットを探すのも楽しそう。暖炉もあるので、冬には暖炉前が人気スポット間違いなし。
チェックインが済んだらお部屋へ。今回は3階の「こまくさ」。このお宿唯一のお風呂付客室です。
お部屋は3階で、途中長い階段があるので、脚の不自由な人はきついかも
「こまくさ」の部屋の扉を開けるとテーブルが置いてある広いスペースがあって、奥にキッチン(IHやガスコンロはなし)、お手洗いなどの水回り、大きな窓のついた部屋風呂へと続いています。玄関から右手に進むと寝室、テレビの見られる隠れ家のような小部屋、ロフトもありました。まるで別荘にでも来たかのような部屋の造りで、ここは秘湯!?とびっくりしてしまいました。長期宿泊して湯治をしても、自分の家のようにゆっくりくつろげそうです。
寝室&ロフト
ロフトにも1人寝られるスペースがあった
その日は、にゃんこの置物がお布団を守っていた
この和室の奥に部屋風呂がある
寝室と和室の横には、おこもりスペース
秘密基地感があって落ち着く
【バスタオル2枚は嬉しいアメニティー】
お部屋についているアメニティー類は、浴衣、帯、羽織、足袋、バスタオル(1人2枚)、フェイスタオル
バスタオルが1人2枚あるのも、うれしいサービス!
お手洗い周りにはドライヤー、シャワーキャップ、綿棒、歯ブラシ。そしてなんと裁縫セットまであるのには驚きました。
【胃腸に効くお風呂、入湯!】
今回たまたま宿泊者が少なく、私たち含め全員で5名(男性3名、女性2名)とのこと。このお宿には貸切風呂があるので、空いているうちに早めに入っておきたい!ということでお風呂へ
このお宿のお風呂は大きく分けて4つ
①貸切露天風呂~天空の湯~ 22時まで。翌朝は日の出から入浴可能
②大浴場 チェックイン~10:00まで
→内湯(あつ湯、ぬる湯)
→露天風呂
→混浴露天風呂
③部屋風呂ーこまくさの部屋についている。滞在中いつでも入浴可能
④貸切岩盤浴ー完全予約制
今回、岩盤浴には入らなかったので、岩盤浴以外のお風呂を気に入った順に紹介
♨部屋風呂
峩々温泉唯一のお部屋についているお風呂。部屋風呂は、入浴時間や他のお客さんのことを気にせず入れるし、部屋の中にあるからお風呂までゼロ距離で楽なのが最高!さらにここの部屋風呂は、大きな窓から外を見ながら浸かれる、半露天風呂になっているので気持ちが良くてさらに最高!
真夜中の静まり返った山や、朝日に照らされて1日の始まりを感じさせる山、同じ場所からでもいろんな表情をする景色を眺めながら入るお風呂は格別。チェックアウトぎりぎりまで入ってた!!
この半露天風呂な感じたまらない!!
♨貸切露天風呂~天空の湯~
周りの山はもちろん、目の前に流れる川を見ながら入浴できる、貸切露天風呂。入り口右側にあるボードが「空いてます」になってたら入浴可能。外履きに履き替えて、傾斜は強くないけど足場感のある階段を登ったら、そこはまさに天空。広い湯船に浸かって、晴れてる夜はきれいな星空、早朝には朝日を拝むのも気持ち良さそう。
足場感満載な階段
貸切風呂からの景色
森の中で、宙に浮きながら森林浴してる気分
♨大浴場(内風呂×2、露天風呂、混浴露天風呂)
峩々温泉で洗い場はここのみ。チェックイン~翌10:00まで、いつでも入れる。
カランは3つあるけど、シャワーが付いていない。
立って使用するシャワーが入り口の横に一つだけついているので、カランのみor立ちシャワー、どちらを使うかは好みかなあ。利用者が多い時で絶対シャワーを使いたい!!という方はシャワーのタイミングは考えた方が良さそう。
大浴場の内風呂は2つ。「あつ湯」と「ぬる湯」
「あつ湯」はそのまま浸かるのはつらいくらい、かなり温度が高かった。胃腸に優しい正しい入浴方法は、浴槽のふちに寝そべって、竹筒でお腹に100杯お湯をかけるらしい。その方法で入浴するにしてもかなり熱い!
実際は薄暗い室内。この写真見て、木枕とマットがあることに気が付いた!(笑)
暗いところが苦手な私は、状況を把握しないまま何も敷いてないところに横になってお腹にかけ湯してたから、みんなはマットの上でかけ湯してね!!私はお湯の熱さと、1人の寂しさに勝てずに1回だけかけて終了!笑
「ぬる湯」も薄暗い室内。あつ湯に比べるとぬるいというくらいで、川中温泉や満山荘のように、長時間浸かっていてものぼせないというほどのぬるさではなかったな
朝はあつ湯ですっきり目覚めて、夜はゆっくりぬる湯で温まるのがおすすめとのことです
私は1人で入っているのが心細くなったので、身体を洗って早々に露天風呂へ
緑に囲まれた露天風呂と混浴露天風呂
外に出てすぐ左手に露天風呂。四角い浴槽はきれいに清掃されていて、夜には星空がきれいに見えそう!
そこからさらに置き石で作られた階段を下りて奥に進むと、混浴露天風呂
左右に植物が植えられているので通路は少しせまいけど、外履きサンダルも用意されているので安心して歩くことが出来る!混浴露天風呂の浴槽は広がったU字のような形をしていて、奥に進むほど異性側に近づくようになっている。異性の目が気になる場合は、手前で混浴露天風呂を楽しむか、ひとつ戻って露天風呂を楽しむのが良さそう♨
ただ、水の流れの関係で女性側は落ち葉などの浮遊物が溜まりやすくなっていたので、気になる場合は普通の露天風呂の方が広くてきれいで使いやすいと思う。こればかりは自然の中の温泉なので仕方がない
【食前は峩々割りを楽しむべし!】
一通りお風呂を楽しんでラウンジへ。峩々温泉では15:00~18:00までハッピーアワータイムが設けられていている。ここで注文したのは峩々割り。なんと、温泉水でウイスキーを割って飲むという、健康そうで罪悪感を感じさせない飲み物。アルコールだけど温泉水で割ったらアルコールゼロ。だから何杯飲んでもOKみたいな気持ち。※ちゃんとアルコールは入っているので、飲みすぎた状態で入浴しないように気を付けてね※
ちょうど私たちがゆっくりしていたのは、陽が落ちかけている時間帯。窓の外はお宿の名前の由来となった「峩々たる岩々」が秋の陽で照らされているのを眺めながらゆっくり晩酌できて、もう最高としか言いようがない
【そして飲泉も!】
そして、忘れてはいけないのが食前の飲泉。フロント横にある飲泉用の蛇口からは温泉水が常に流れていて、いつでも飲泉、お持ち帰りができます。(お持ち帰り用に空のペットボトルも置いてあって嬉しいサービス!!)飲泉の方法は、1日200㎖を目安に食前30分から1時間かけてゆっくり飲むのがいいらしい。口に含んだ時には、少し鉄っぽいような温泉の味がするけど、後味はすっきり。飲みやすい温泉でした
【がっつりご飯ではないのに大満足な夕食】
そしてお待ちかねの夕食は、1階のお食事処でいただきます
こまくさの宿泊者は奥の個室、他の宿泊者は部屋ごとにテーブルが分かれています。個室以外の一部のテーブルは眺めがよく、景色を楽しめる席でした
気になるメニューは、お蕎麦や、ナスを使ったサラダ、山菜など、日本三大胃腸病の名湯らしい、お腹に優しそうなメニューがずらり。それでもメインは巨大ベーコンでがっつり。量は多すぎず、少なすぎずのちょうどいい夕食となりました
食後はラウンジに移動してデザートのアイスとフルーツ(キウイと梨)をいただきました。ラウンジの居心地が良すぎて、部屋に戻らず数時間過ごす私たち。せっかく部屋風呂付のこまくさの部屋を取っているのに(笑)
【朝食は和食】
翌朝の朝食も同じ会場でいただきます。メニューは焼き鮭、温泉たまごに山菜。これまた身体に優しいメニューにこだわっているとのこと。昔は洋食もあり、エッグベネディクトが食べられたそうですが、今は和食のみの提供ということです
食後はラウンジに移動してアイスコーヒーをいただきました
通常は朝食後、少しゆっくりして宿を出るのですが、峩々温泉のチェックアウトは少し余裕のある10:30!!
チェックイン時は、細かく刻むなあと思ったこの30分ですが、食後に軽く入浴するのにちょうどいい時間!!最後はこまくさの部屋についている部屋風呂で温泉を楽しみ、内側からも外側からも癒され峩々温泉を後にするのでした