木曽駒ケ岳、千畳敷カール(きそこまがたけ、せんじょうじきかーる)
【木曽駒ケ岳、千畳敷カール基本情報】
長野県 標高木曽駒ケ岳2,956M、千畳敷カール2,612M 登りやすさ★★★
日本百名山、新日本百名山、花の百名山
登った季節:7月中旬
下山までにかかった時間:5時間
【登山ルート】
千畳敷駅→ホテル千畳敷→宝剣山荘テント場→宝剣山荘→天狗荘→中岳→頂上山荘幕営地→頂上山荘→木曽駒ケ岳(西駒ヶ岳)→木曽小屋→天狗荘→宝剣山荘テント場→宝剣山荘→ホテル千畳敷→千畳敷駅
【噂は聞いていた!千畳敷カール!】
7月中旬、天気☀
いろんな人の登山写真を見て、自分の目で見たかった景色のひとつ「千畳敷カール」
春に突然、家族LINEで送られてきた千畳敷カールの写真。弟が一足先に訪れていた!
約2,600Mにある千畳敷カール。ロープウェイで気軽に登れることもあって、人気らしい。
これは、私も行かなきゃ!今年こそ! ということで行ってきました。千畳敷カールと、その先にある木曽駒ケ岳
今回は新宿からレンタカーを借りて車移動
🚗新宿→菅の台バスセンター駐車場 約4時間(ご飯休憩あり)
⚠ロープウェイ乗り場はマイカー規制区間内なので、菅の台バスセンター駐車場でバスに乗り換える必要あり
菅の台バスセンター駐車料金 普通自動車800円/1日 バイク200円/1日 キャンピングカー1,000円/1日 300台収容可能 24時間営業 トイレあり
夜中の2:00頃、菅の台バスセンターに到着
駐車場にはすでにたくさんの車が駐車してあった。寝る前にロープウェイのチケット売り場など、周りを散策。バス乗り場には荷物が点々と置いてあり、荷物で順番待ちしてあった。持ち主を静かに待っている荷物達・・・かわいくない!?
私たちもレジャーシートやペットボトルで列に参加
これで安心と思ったら、チケット売り場にも列が出来てた!チケットがないとバスに乗れない・・・
急いでチケット売り場の列にも参加する。危なかったー
これで本当に大丈夫かな?少しどきどきしながら就寝
陽の出は4:35分
起床後近くにあるお手洗いで顔を洗って列に参加!!
チケット売り場は意外と進みが遅くて、バスの到着に間に合うかどきどき・・・やっとチケット売り場の前まで来た時には5:00。バス出発15分前
チケットの支払い方法は現金、クレカが使えた
バスが到着する前に何とかチケットを購入し、バスに乗り込む
道路は私の苦手なくねくね道。マイカー規制がかかっているので一般車はいなく、スムーズにロープウェイの乗り場、しらび台駅に到着
しらび平駅にはお手洗い、小さいけどお土産コーナーがあった
人が多かったので何往復目に乗れるか・・・と思っていたけど、収容人数が多いので一回で乗れた
7分の空中の旅。ぎゅうぎゅう詰めだから窓際を確保できない限り、あまり外の景色を楽しめないかな。それでも、隙間から見えた、私たちが乗っているロープウェイの陰!!かわいい!!
6:13 千畳敷駅到着。気温は約18度と、少し肌寒いくらい
けど、この景色見たら寒さ吹き飛ぶ!!!植物の緑と空の青さが気持ちいい!!!
いよいよ登山開始!!
初めはなだらかな遊歩道。その後整備され、岩を積んで作られた階段を登る。道が狭いのと、ロープウェイを下りた人が一気に登り始めるので、団体ツアーのようになりながら他の登山者と一緒に登る。おかげで普段より前後の人たちと仲良くなっておしゃべりできた。年齢層は幅広く、小学生くらいの子供から高齢の方まで様々
それにしてもきれいな景色。この赤い小屋から登ってきた!
宝剣山荘近くで国の特別天然記念物「雷鳥」親子発見!!やっと会えた―♡♡嬉しすぎるーーー♡♡
写真は親鳥だけだけど、周りには6,7羽のヒナもいた♡
日本に2,000羽もいないという雷鳥は、絶滅危惧種で国の天然記念物
この木曽駒ケ岳では、そんな絶滅危機である雷鳥をゲージで保護する活動が行われているとか
こんなに間近で、しかも親子の雷鳥を見られるなんて幸せすぎる・・・
しばらく雷鳥に癒された後、木曽駒ケ岳を目指します🔥
ライオン岩かと思ったらゴリラ岩
たてがみがあるように見えたからライオン?って思ったけど、ゴリラらしい。言われてみれば、ゴリラっぽさもある?
少し遠目から見た方がゴリラっぽいかな?
中岳山頂(2,925M)を通過して
駒ケ岳(2,956M)
史上最強 癒しの間食タイム
宝剣山荘近くに戻ってきて、雷鳥の動きを見ながらお昼ご飯
今回はお宿ご飯が待っているので、簡単におにぎり
そして、今回初挑戦の(私は作っていないけど笑)はちみつレモン炭酸割り!!
疲れた体に染みわたる、さわやかなレモンの味に、甘いはちみつ
これは美味しすぎるーー!!飲みすぎ注意の魅惑のドリンク
人がたくさんいるのが見えたので、宝剣岳は今回は行かずに下山。みんな先端で写真撮るために並んでいるのが見えたんだ・・・今回の目的は千畳敷カールだから、宝剣岳はまた今度
帰りは千畳敷カールを目指す
高山植物の宝庫といわれ、約150種類の植物が咲くらしい
私たちが行ったときには高山植物より、真っ青な空と植物の緑の方が目立っていたかな
ずっとこのきれいな景色。最高すぎる・・・あっという間に千畳敷カールに到着!!本当にきれいすぎる景色
近くには剣ヶ池
順調に下山
帰りのロープウェイも行列。並んだけど、一応混む時間を避けて登ったからか、一回で乗れた
「ロープウェイは混雑するので余裕をもって帰ってね」というアナウンスもあったけど、臨時便も出ていた様子。11:30前には駐車場に戻ってくることが出来た
【旅館に行く前に寄り道】
旅館のチェックインまで余裕があったので、帰りのバスの運転手さんにおすすめ観光スポットを聞き込み調査。近くにある「光前寺」(こうぜんじ)を教えてもらった。
🚗菅の台バスセンターー光前寺 車で約10分
光前寺参道を歩いていると、石垣をのぞき込む人々。何かいるんですか?と声をかけると、なんと、国内でもめずらしい「ヒカリゴケ」という光る苔が自生しているらしい。一緒に見せてもらうと、本当に光っている!なんというか、周りの光を集めて反射している感じ。バスの運転手さんのおかげで貴重なものを見ることが出来た。石の隙間の右側にある緑のがヒカリゴケなんだけど分かるかな?
このまま光前寺近くのお蕎麦屋さん、やまだや保翁 駒ヶ根店さんへ。
お昼時で混雑はしていたけど、すぐに席に着くことが出来た。忙しそうだけれど、店員さんはとても丁寧で、光前寺や茶そばについて説明までしてくれた。神様みたいな店員さん
今回は光前寺そばをいただいた。
腹ごしらえも済み、お宿へ。今回の温泉、塩鹿温泉「山塩館」は山水から塩を採ることができるという、自分の常識からは考えられないまさかのお宿!!!
湯元 山塩館(ゆもと やましおかん)
【温泉の特徴】
✓山から「塩を含んだお湯」が湧き出る温泉旅館
✓お料理には、温泉から摂った「山の塩」が使われている
✓温泉のある大鹿村は、日本で最も美しい村連合に加盟している
【温泉情報】
この会員宿
∟日本秘湯を守る会
泉質
∟ナトリウムー塩化物強塩冷鉱泉
利用形態
∟給湯口源泉・浴槽循環濾過
源泉温度
∟15度
営業期間
∟通年営業
日帰り入浴
∟10:30~13:30(不定休)
大人800円、子供400円
標準宿泊価格
∟14,450円~21,600円
チェックイン/チェックアウト
∟15:00/10:00
駐車場
∟有
旅館の住所
∟〒399-3501
長野県下伊那大鹿村鹿塩631
【山塩館へ】
🚗光前寺→山塩館 車で約1時間
秘湯だけど、車道は整備されているし、簡単に到着できた
まずはフロントでチェックイン
この日の宿泊者は、男性グループ、若いバイク乗り男性2人組、そして私たち。ということで、女湯は貸切状態!!
広いロビーは景色もいい。いろいろな形の椅子もある
【日向ぼっこしたくなる萌木の部屋】
ロビーでチェックインを済ませ、今回のお部屋「萌木」へ。2019年にリニューアルしたという新館は、春、夏、冬、3つの季節をイメージした部屋がある。春をイメージしている萌木の部屋には大きな窓際にベンチがあり、外の景色を楽しむことが出来る。このベンチで日向ぼっこしたくて、萌木の部屋に決めた
ベンチの横にはかわいいひょうたんの灯りが置かれているのも癒される・・・かわいいフクロウとキツネ!これを作るのも楽しそう!
柱にはあじさいが生けてあった。かわいい!!
部屋に入って右側にはテレビとソファーもあって、こちらでゆっくりすることもできる
部屋に入って左側がベッド。このベッドはシモンズ製!いつも泊りに行くとすぐには寝付けないんだけど、この日は全身が包み込まれてる感覚で、横になって数秒後の記憶がない!気が付いたら朝だった☀さすがシモンズ
ベッドの前には金庫と洋服掛け。扉がないオープンタイプ。開放感があって好き
電気ポット、電話、アクセサリー入れ。これがあるのは嬉しい!
引き出しの中にはお茶
お着き菓子は山塩ようかん
少ししょっぱさもあって美味しい!自転車の絵が描いてあるけど、確かに運動中には塩分も摂れていいお菓子になりそう!あれ?もしかして登山向き?っていまさら感じてる。
お着き菓子を食べたら温泉!!
【しょっぱいお風呂】
お着き菓子を食べたらお風呂!大浴場の看板わくわく
2種類の内湯
お風呂は男女別の内風呂が2か所。日替わりで入れ替えている。
どちらのお風呂も大きな窓から外の緑を見ることが出来て開放的。洗い場も5か所あるので、混雑していても安心。
大きな浴槽の隣に、仕切られた小さめの塩の湯風呂。塩の湯は少し温度が低い
塩分が含まれているお湯はべたつかないのか
お湯に塩が入っていたら、お風呂上りにべたつかないの?って思ったので検証!!
塩の湯に浸かって、身体を拭いて、翌朝。結果べたつきはなかったが、肌がいい感じにしっとりしていた。どうやら塩の湯は、身体が温まりやすく、保湿効果も高いらしい。冬におすすめな温泉!
【山塩を生かした地元料理】
お食事処に通してもらって夕食
インパクトあったのが、右上の鯉のうま煮。たれがご飯によく合う!鯉は少し癖のある味だけど、このたれだけをご飯にかけて食べる人もいるらしい。
他には右下の大きいナスの田楽や、真ん中にあるのは地元で作られているお豆腐、左上は鹿肉カルパッチョ
お蕎麦
お吸い物
そして、山塩館横にある製塩所で作られた塩でいただく「山菜の天ぷら」と
人生何回目かの出会い「鹿肉」
ボリュームも量も大満足の夕食!鯉とか鹿とか好き嫌いが分かれる特徴的な食材が多かったのが印象的
朝食ではお豆腐を塩で
意識して塩を味わってるからすごく塩を摂取してるように感じるけど、きっと普段の方が適当に塩かけて塩分摂りすぎなんだろうな・・・ってふと感じた
【山塩のひみつ!?製塩所見学】
チェックアウト後は特別に塩を水から取り出す所の見学もさせてもらって、大人の社会科見学!
地下からくみ上げた塩水はすっっっごくしょっぱかった!!それでも、そこから塩を作るとなると・・・何時間も煮込むのが大変そう!!特に夏の暑い時には!!とても貴重な塩をいただいたんだなーって実感。
薪を使って塩釜に火を入れてるんだけど、その香りがおじいちゃん家の、薪でお風呂のお湯を沸かすときの香りと同じで、一人なつかしさに浸ってた
もちろん帰りに山塩購入
これで塩おにぎり作ったら絶対美味しいやつ!!今から楽しみ
宿からの帰り道にはきれいなあじさい!吸い込まれそうなきれいな景色
お部屋に飾られていたあじさいも、ここのあじさいかな
お宿を出たら観光!その2につづく!!