月山登山と肘折温泉 元河原湯さんの旅の記録
今回は月山登山後、秘湯を守る会の温泉宿、肘折温泉 元河原湯に泊るルート。月山登山前日は鶴岡市観光をして、鶴岡市内のビジネスホテルに宿泊。
月山(がっさん) 山形県 1,984m 登りやすさ★★★
日本百名山、新日本百名山、東北百名山、花の百名山、新花の百名山
【月山ってどんな山?】
✓ガスが多いので、地元の方からはガス山と呼ばれている
✓アスピーテ型火山(溶岩の粘度が低く、薄く広がった広い山。八幡平もこの型)で、半円形なのは世界でも珍しいらしい(成層火山という説もある)
【月山までの道のり】
前日山形観光をしていたので、鶴岡市内のホテルで一泊、登山当日の朝にレンタカーで1時間ほどかけて月山八合目駐車場まで向かう🚗
月山八合目駐車場
150台収容可能、無料、お手洗いあり(1回100円)
※JR鶴岡駅からバスも出ています。登山シーズンの土日は混雑するのでバスがおすすめ
【月山登山記録】
9月のある日。天気は晴れ☀
5:00ビジネスホテル発
薄暗い中、登山口まで車で駆け上がる。グネグネ道で車酔い寸前な私。なんとか無事に登山口に到着。
駐車場には車が数台。バス停もありました。
6:00登山開始
高い木はなく、視界が開けている。開放感を感じながら登山スタート。
この時はまだYAMAPの存在を知らなかったのでYAMAP記録はなし。
山道には平らな岩が点々と敷き詰められていたり、木道があったりと歩きやすいように整備されている。
空の青と、植物の緑がきれい!!遠くの方には海も見えた
まだ登山靴を持っていなかった私は、学生時代に履いていたテニスシューズで登る。
運動靴だから変わらないだろうと思っていたけど、あとで履き比べてみたら足首の安定具合が全く違いました。
紅葉も少しずつ始まっている感じで色鮮やか!
天気はいいのに、多くない登山客。私たちの他に、ちらほら数組いる感じ。平日だからかな?
途中地元の登山客とお話ししながらの登山
「この花はミヤマリンドウだよ」など、咲いている植物の名前や、
普段はガスが多いからガス山と呼ばれていること、
12年に1度の出羽三山丑年御縁年であることを教えてもらった。
(月山は卯歳御縁年)
さすが花の百名山
秋が近づいている月山でも、まだ様々な花を見ることが出来ました。
この日はガスが少なかったので、天気といい、タイミングといい、とてもいい日に来たね!と言ってもらえた。
オコジョも生息していて、見ると幸せになれるらしいが、今回は出会えなかった。
途中の山小屋で小休憩
頂上まであと少し。
イチジクの手作りシロップ付きワッフルをいただく。アイスもついてるなんて贅沢!
山小屋ではお土産も販売されていた。
あっという間に登頂
腹ごしらえも済み、一気に登頂へ
山頂には、今までどこにいた?というくらい登山客が多かった。
山頂の月山神社で参拝して周りも散策。
山頂にはお手洗い(1回100円)もありました。
お待ちかねのお昼は近くの岩場で。昼食は、昨日の夜ホテル近くのスーパーで購入したおにぎり。おにぎりは美味しいし、景色もいいんだけど、めちゃ寒かった。
ガス缶で沸かした温かいコーヒーが身に染みた・・・
自分もほしいけど、ガス扱うの怖いんだよなあ
と、のんびりしていたらだんだんガスってきたので下山開始。ずっと見晴らしがいいので、景色を楽しみながらあっという間に下山できる。
御田原神社で御朱印をいただいて車に乗り込む。
駐車場にもお手洗いあった。(1回100円)扉周りに蜘蛛の巣はあったけど、中はきれいで虫が大の苦手な私でも利用することが出来た。
出羽三山神社
このあと肘折温泉まで直行予定だったけど、さっき地元の登山客の方に教えてもらった情報。
この年は12年に1度の出羽三山丑年御縁年で、さらにこの日は丑の日でもある。そう!丑年の丑の日!!
お腹も空いたし、お風呂にも入りたいけど、こんなにいい機会を逃すわけにはいかない!!!
ということで、出羽三山神社行かせていただきました。
🚗月山八合目駐車場→出羽三山神社 30分
通常ルートで行けば30分で着くらしい。私たちは地元の人しか使わなさそうな農道(しかも山道)をナビに案内されて、だいぶ不安になりながらなんとか出羽三山神社到着。
出羽三山神社の駐車場に車を停めるためには、最終的には羽黒山有料道路を通る必要がある。
通行料金(往復)
自動二輪車(125cc以下は通行不可) | 200円 |
普通自動車 | 400円 |
普通自動車(身体・知的障がい者割引) | 200円 |
普通貨物車(4ナンバー) | 600円 |
バス | 1,400円 |
営業時間は時期によって細かく設定されているので行く前に確認した方がいいけど、基本的に9:00~16:00であれば通れそう。冬季閉鎖はないらしい。
境内は広く、大きい木々が生えているので夏でも涼しそうな感じ。
普段は気にしてないけど前厄の年なのでお守りいただく。
駐車場周辺には飲食店やお土産屋さんもありました。
肘折温泉 元河原湯(ひじおりおんせん もとかわらゆ)
そしていよいよ肘折温泉に向けて出発!!
【肘折温泉の由来】
まずは肘折温泉の由来!肘を折った老僧が温泉に浸かったところ、たちまち傷が癒えたという言い伝えからこの名前がついて、その後も農作業の疲れを癒したり、骨折や傷に有効な湯治湯として賑わっているらしい。そんなこと聞いたら両親とか農家の祖父母を連れてきてゆっくりさせてあげたくなる!
皮脂や老廃物を乳状にして洗い流してくれることから「化粧の湯」「美肌の湯」と呼ばれているらしい。
【こんな方におすすめ】
✓膝が痛い人。布団ではなくベッドなので安心
✓翌朝は朝市も楽しみたい人(冬季お休み)
✓貸切風呂でゆっくりしたい人
【温泉情報】
この会の会員宿
∟日本秘湯を守る会
泉質
∟ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉
利用形態
∟源泉かけ流し
営業期間
∟通年営業
日帰り温泉
∟有(4階展望風呂のみ 13:00~16:00 1人600円)
標準宿泊価格
∟16,500円~24,200円
チェックイン/チェックアウト
∟14:30/10:30
駐車場の有無
∟有(宿泊者はJR新庄駅からの送迎あり(2名~))
旅館の住所
∟〒996-0301
山形県最上郡大蔵村大字南山454-1
【肘折温泉までの道のり】
ところどころにある看板を見ながら山道を進むと急に出てくる、くねくね曲がった人工的な道路を下ると見えてくるのが、今回の第2の目的地、肘折温泉。
温泉街に到着して今回のお宿元河原湯さんを探す。
敷地内に入る通路が狭くて少し分かりづらいが、駐車場は開けていて駐車しやすい。
フロントでチェックインを済ませてお部屋へ。
お部屋は和室にベッド
私たちは川側のお部屋「こまくさ」(12帖)に宿泊。
一番驚いたのが、お布団が敷布団ではなくてベッドなところ。(3人以上宿泊だとお布団になるらしい)
客室内にはソファーもある。肘折の由来を聞いたときも思ったけど、この過ごしやすい室内はますます両親や祖父母を連れてきたくなるよね。
Wi-Fiやウォシュレット付きトイレがある現代的なところは、秘湯の宿だということを忘れさせてしまう。
環境的には秘湯初心者にいいのかな。
アメニティーは一通りある!手ぶらでも宿泊できそう
タオルや歯ブラシ、化粧水など一通り必要なものはあるし、貸出品の中にはスマホの充電器なんかもあったから、手ぶらでも宿泊できそう。
お風呂は貸切風呂の「かわら湯」がお気に入り
お風呂は1階の貸切風呂と4階の大浴場がある。泉質が違うのでどちらも入っておきたい!!
「かわら湯」1階にある、40分毎予約制の貸切風呂。チェックイン時に予約。(22:00~8:00は自由)信楽焼で作られている横長の浴槽は足を延ばして二人で入れるくらい広々。少し身体を起こして窓の外を見ると、目の前の銅山川と近くの山々が見える。冬の雪景色もきれいだろうな。日帰りでは入ることが出来ない、宿泊者だけのお風呂。
源泉:ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物水(含食塩・重曹泉)・・・元河原湯源泉(自家源泉)
34.9℃ 源泉100%かけ流し
男湯「地蔵の湯」女湯「観音の湯」4階にある展望露天風呂。私たちは暗くなってから入ったので外の景色は見られなかった。山の景色を楽しむなら、明るい時に入るのがよさそう。
日帰り温泉だと、この大浴場が600円で利用できるらしい。(13:00~16:00)
源泉:ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉・・・組合3号・4号混合泉
69.0℃ 源泉100%かけ流し
灯籠絵展示会「ひじおりの灯」
滞在時、灯籠絵展示会「ひじおりの灯」&スタンプラリー開催中だった。今回の旅のタイミング良すぎ!
浴衣に着替えて温泉街の灯籠を見て回る
毎年行われている、灯籠絵の展示会。若手の芸術家さんたちが山形に一定期間滞在して、感じた絵を灯籠にするらしい。その作品が、温泉街の建物の軒先に飾られている。毎年夏に旧作、秋に新作が展示されているらしく、2021年は7/17~8/22に旧作灯籠、9/11~10/10に新作灯籠が展示されていた。
かわいらしい絵柄から、迫力のある絵柄まで様々。自分と同じ地方の出身者の作品を見つけると、応援したくなるよね☺
スタンプラリー
温泉街のいたるところにキーワードが書いてあって、それを集めて応募すると景品が当たるというもの。こういうイベント的なものは大好きだから参加しちゃうよ。意外と当たるんだから!とか言って参加していたら、本当に当選。後日商品券3,000円がお家に届いたので、肘折温泉再訪。丸屋旅館に宿泊しました。
夕食には南蛮みそを付けた焼き魚。地元の食材、料理が並ぶ
お待ちかねの夕食は別室でいただく。他の宿泊客と一緒の部屋だが、広い和室で、宿泊する部屋ごとにテーブルで分かれている。
焼き魚には南蛮みそをつけていただいた。寒い地方の保存食かな。各家庭でレシピが微妙に違うらしい。
翌朝の朝市でも地元のお母さんたちが売ってたな。
お蕎麦や、だだちゃ豆のスープ?もあってお腹いっぱい。
デザートは山の水を使って作ったコーヒーゼリーでした。
朝食にはおもちがついていて、味付けも選べる!私たちはきな粉とあんこを選択
【朝市で宝探し】
次の日朝は朝市
地元のおばあちゃんが軒下に並んで、野菜とか手作りの南蛮みそとか売っている。
どの野菜も新鮮でおいしそうだし、おすすめの調理方法も教えてくれるから積極的に会話すべし!!
食べ物以外にも、木で作ったキーホルダーなんかもあって、歩いているだけでも楽しかった。
【奥にひっそりある足湯】
温泉街のはずれに足湯があるっていう情報があったから行ってみようと思ってたんだけど、今は使われていない感じでした。
【肘折温泉 元河原湯に行ってみて】
イベントや、朝市が開催されていて、とてもタイミングのいいときに伺えた。温泉も素晴らしく、登山の疲れを癒すことのできる温泉宿でした。
この後、2023、3に「肘折温泉丸屋旅館」再訪。