日本秘湯を守る会、記念すべき一湯目となる旅館。
川中温泉 かど半旅館(かわなかおんせん かどはんりょかん)
【旅館の特徴】
✔川中温泉は美肌効果があって、日本三大美人の湯と呼ばれているそう。行く前から期待が高まる!
日本三大美人の湯はこの3か所
・龍神温泉(和歌山県)
・湯の川温泉(島根県)
・川中温泉(群馬県)
どうしてこの3か所が美人の湯に選ばれているのか、由来や選定基準となるものは見つけられませんでしたが、「1920年に鉄道院によってまとめられた「温泉案内」の中で、「肌を白くする」という効能一覧にこの3つが含まれている」というのが有力らしい。単純な私はそうなのか!と受け入れた
日本三美人の湯宿めぐりというキャンペーンも行っていて、3か所で宿泊するとオリジナルグッズと美人証明書が発行されます。期限は発行から3年間。行けるかなあ・・・
✔子供のできない女性がこの美人湯に通うようになって子供を授かったという話もある
✔飲泉療養もでき、内からも外からも治療できる湯治の温泉としても誉れ高い。効用は幅広く、リュウマチ、冷え性などにもよく効く
【こんな方におすすめ】
✔ぬるい温泉が好きな方
✔お部屋やお風呂で自然を感じたい方
✔カップル、ご夫婦で混浴を楽しみたい方
【温泉情報】
この会員宿
∟日本秘湯を守る会
∟日本源泉湯宿を守る会
泉質
∟カルシウム一硫酸塩泉
湧出形態
∟自然湧出
日帰り入浴
∟なし
料金
∟13,350円~
料金は客室によって異なりますが、休前日、繁忙期の割増はないそうです。
チェックイン/チェックアウト
∟15:00/10:00
駐車場
∟有
送迎
∟あり(時間は予約時TELにて要相談)
旅館の住所
∟川中温泉 吾妻渓谷温泉郷 かど半旅館
〒377-0814
群馬県吾妻郡東吾妻町大字松谷2432
電話:0279-67-3314
FAX:0279-67-3153
【かど半旅館に行くまで】
チェックイン前に八ッ場ダム観光していた私たちは、八ッ場ダムから徒歩で60分かけて、かど半旅館さんへ。
軽い坂を登ってかど半旅館さんに到着!
徒歩で向かった私たちを女将さんが出迎えてくれました
旅館の目の前の川底より自然湧出するところから川中温泉と呼ばれているそうです
フロントでチェックインを済ませます
私たちが伺った日は平日ということもあってか、宿泊客は私たちだけでした。貸切ひゃっほい!!
【客室からは川が眺められる】
お部屋は新館4部屋、本館6部屋。トイレは共有です
私たちは景色のいい新館に宿泊しました。部屋からは窓の外の緑が近くに感じられ、下をのぞくと旅館の前を流れる川も見ることが出来ます
お部屋では近くの道の駅で購入したビール「吾つま恋し麦の酒」(STOUT,ALE,MARZEN)を飲んでゆったり
リンゴのクラフトチューハイは飲みやすかった
【アメニティーは一通りある】
浴衣、バスタオル、タオル、歯ブラシ、ドライヤーが客室内に用意されていました
【お待ちかねの美人になる湯!!】
館内にある看板「美人になる湯」わくわくが止まらない
お風呂は
- 男湯
- 女湯
- 混浴の内風呂
- 混浴の露天風呂
の4つです。
(混浴のお風呂は20-22時、6-7時に女性専用になります)
源泉が35度とぬるく、シャワーは加温しているので、お湯が出るまで時間がかかります。私たちが入浴したときには先客がいなかったせいか、本当にお湯が出るのか心配になった頃に(3分後くらい?)お湯が出てきました。
源泉がぬるいので冬季は止める浴槽があるそうです。
私たちが伺ったのは5月ですが、貸切状態だったためか、混浴の内風呂、露天風呂のみ用意されていました。
タオル、湯あみ着の着用はNGです。
異性がいる場合、視線が気になるところですが、混浴露天風呂は細長い楕円形になっていて、中央が背の高い岩で隔てられているので、異性が入っていない方の浴槽に入れば視線を気にしなくて済みます。(写真は露天風呂右側)女性は20~22時、6~7時と専用時間も設けられているので、その時間に入るのもいいでしょう。
目の前に広がる、新緑の木々を眺めながらぼーっと浸かる温泉は格別
私たちは食前、食後に分けて、5時間ほど浸かっていました
いつまで入っていてものぼせない温度なので、時間を忘れて入ってしまいます。大きな屋根がついているで、雨が降っていても気にせず入浴出来るのもポイント高いです
こんなに自然に囲まれているのに、虫だらけ!ということもありませんでした。(虫がとてつもなく苦手な私にとってはありがたい・・・)
さすが日本三大美人の湯。お肌はつるつるです
白くは・・・なったのかな?色よりも、肌触りがよくなったのが衝撃的でした
【お母さんの手料理感あふれる料理】
食事は夕食18時、朝食8時と時間が決まっていて、1階の食堂でいただきます。
夕食でのお楽しみは群馬名物「おっきりこみ」
手打ちの太い麵が特徴的です。
名前の由来は麵の生地を麺棒などに巻いて、包丁で切り込みをいれる調理方法からこの名前がついたそうです。
そのほかにも、煮物やお刺身など、お母さんの手料理感がある温かい料理が並びます。
朝食はこんな感じ。
さっぱりとした小鉢が並びます。
夕食も朝食も、十分な量でした。
【その他館内施設情報】
売店、ロビー、卓球台(冬季休止)あり
私たちが伺ったときは、コロナの影響で卓球台はお休み中でした。
【周辺観光】
道の駅あがつま峡
川中温泉から車で5分、徒歩で24分
・源泉かけ流しの塩化物温泉「天狗の湯」貸切内風呂、貸切露天風呂あり
定休日毎月第2火曜日
・食事処「あがつま亭」、軽食コーナー「あさの味」
定休日なし11:00~16:00(LO15:30)冬季は15:00まで(LO15:30)
・直売所「てんぐ」
定休日なし9:00~18:00(12月~3月は17:00まで)
・足湯(冬季閉鎖)、こども広場
定休日なし、入場無料、9:00~日没まで
・ドッグラン
定休日なし、入場無料8:00~日没まで
八ッ場ダム
川中温泉から、車で8分、徒歩で60分
入場料、駐車料金無料、2019「JAPAN DAM AWARD」ダム大賞、洪水調節賞受賞
日本ダムアワードってなに?
その年に最も活躍したダムを選考し、讃えようというイベント。洪水調節賞の他には、放流賞、低水管理賞などがあり、ダムファン有志によって選出されるそうです。
巨大なダムの壁と、放流は迫力満点!!虹もかかってきれいでした。
日本一短いトンネル「樽沢トンネル」
川中温泉から、車で7分、徒歩で40分
JR東日本吾妻線の岩島駅ー川原湯温泉駅間の旧線上に存在するトンネルで、なんと全長7.2メートル!!2020年7月からは、「吾妻峡レールバイクアガッタン」のコースになっていて、足漕ぎ式トロッコで通過することが出来ます。
四万の甌穴
川中温泉から、車で40分
車でもう少し足を延ばせば、群馬県指定天然記念物 四万の甌穴。
甌穴駐車場(無料)に車を停めて、川まで下りられます。
甌穴(おうけつ)ってなに?
川の底や川岸の岩にできる円形の穴。表面の弱い部分が水流などでくぼみ、そこに入った小石が過流でくるくると回転、くぼみが削られて円形に広がっていき出来上がる。ポットホールやかめ穴ともいわれる。
見事な四万ブルー!!
奥四万湖、四万川ダム
川中温泉から、車で50分、駐車場あり
私たちは四万温泉からレンタサイクルで向かいました。電動自転車なので坂道もスイスイです。
奥四万湖の周りを一周、途中で足湯に入りながらバタフライピーティー&サンドイッチで腹ごしらえ
熱すぎず、長く入っていられる温度の足湯。景色も最高
温泉だけでなく、周辺観光も盛りだくさんの温泉旅でした。
【川中温泉 かど半旅館に行ってみて】
とにかく優しい女将さんが印象的でした。
温泉もぬるくて長く入っていられるので、時間をかけてゆっくりしたいときにいい。
美人の湯のおかげで肌もつるつるになった。
食事はめずらしい料理な訳ではないけど、お母さんの手料理感あふれるものばかりで、心まで温かくなれる。